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アトピー性皮膚炎に影響するフィラグリンとは?

公開日: : 最終更新日:2015/11/24 アトピー性皮膚炎


フィラグリンとは皮膚を守る働きを持つタンパク質です。
肌の角質層を形成するのに不可欠なもので、このバリアが正常であればさまざまな肌への刺激から守られます。
アトピー性皮膚炎の症状を持つ人はこのフィラグリンに何らかの異常を抱えていることが多いと言われています。
また、フィラグリンの異常はアトピー性皮膚炎だけではなく、アレルギー性の鼻炎、喘息を引き起こす要因にもなります。

肌のバリア機能が弱いことでアトピーになる

フィラグリン遺伝子に異常がある人の場合、他の人よりも肌の疾患が起こりやすい状態になっています。
これは肌のバリア機能が弱いためで、日本人のアトピー性皮膚炎の患者の約3割がフィラグリン遺伝子に異常があるという研究結果もあります。

フィラグリン遺伝子の研究は始まったばかり

アトピー性皮膚炎を引き起こす要因としては明らかになっていますが、肝心な「肌を守るためにフィラグリンを増やす方法」についてはまだ研究が続いている段階です。
そのため、フィラグリン遺伝子変異が認められる場合は、アトピー性皮膚炎の治療の基本である清潔に保ち保湿を心がけるという方法がとられています。
フィラグリン遺伝子に変異があり、さらにペットとして猫を飼っていると、アトピー性皮膚炎を引き起こしやすい傾向が高いという研究結果もあります。
現状では実際に治療に用いられているわけではありませんが、フィラグリンを増やして肌のバリア機能を高めるための研究は続いています。

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の治療の基本は、肌を清潔に保ち、肌が乾燥しないように保湿と保護を行い、処方された薬を正しく使うことです。
しかし、なかなか痒みやかぶれが収まらない、落ち着いたかと思えば再び酷くなるなど、辛い治療生活を続けている人も少なくありません。
温泉療法や食事療法など、さまざまな治療のための知識を身につけて戦っている人も多いでしょう。
フィラグリンの研究によって、新しい治療法が増えたり、新たな薬が増えたりといった未来があるかもしれません。

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