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アトピーの炎症後の色素沈着はステロイド外用剤の副作用ではない

公開日: : 最終更新日:2016/01/08 アトピー性皮膚炎


アトピー性皮膚炎の治療薬として広く使われているステロイド外用剤ですが、ステロイドに対し悪い印象を持つ人は少なくありません。
今までのアトピー治療の中でステロイド外用剤に対する間違った印象が広がったためです。
現在では正しく使用すれば治療に効果的な薬であるとの認識が定着しつつあります。

色素沈着はステロイド外用剤によるものではない

ステロイドに対する間違った印象の中でも声が大きいのが「ステロイドを使うと肌が色素沈着を起こす」というものです。
アトピー性皮膚炎を起こしている部分の肌が黒ずみ、そのまま残ってしまうのはステロイドのせいだと考える人が多いのですが、これは実際には湿疹の炎症が長引いてしまうために起こる「炎症後色素沈着」と呼ばれるもので、ステロイド外用剤とは直接関係がないものです。

色素沈着は薬を正しく使わないことでも起こる

ステロイド外用剤による色素沈着があると思い込み、処方された薬をできるだけ使わず、どうしても痒みを我慢できない時だけ使うなどしていると、本来は落ち着いたはずの炎症が思いのほか長引いてしまい、その結果で肌が黒ずむ場合があります。
これを「ステロイドの副作用」と勘違いし、さらに薬を避けるようになると治療も長引き、色素沈着も治らないというループに陥る可能性があります。
ステロイド外用剤は医師の診察のもと、アドバイスされた通りにきちんと使いましょう。

ステロイド外用剤の知識が豊富な皮膚科医をみつけること

ステロイドは効果が高い薬で、そのぶん成分も強めの薬となっています。
そのため、ステロイドに対する知識が豊富な皮膚科医をかかりつけの医師にすることが、正しいステロイド外用剤治療の一歩になります。
症状の出ている部分や肌の状態に合わせた濃度のステロイド外用剤を用い、患者側も正しく使うことができれば、ステロイドは決して悪者ではありません。
ステロイドは原因そのものを取り除いたり、皮膚の強さなどを変えていくものではありませんが、その点においても知識のある医師のもとでの治療であれば、湿疹の再発や改善のためのの対応もスムーズだと言えます。

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