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皮内テストでわかる事

公開日: : アレルギーの検査


皮内テストはアレルギーの原因となる物質を特定するための検査です。
アレルギー症状を改善させるためには、原因物質の特定は必要不可欠です。そのため、皮内テストはアレルギーに関わる検査のなかでも重要度が高い検査と言えるでしょう。

皮内テストとは

皮内テストはアレルゲンと推定できる物質を注射することで、アレルギーの有無を調べるというものです。
皮膚にテスト用アレルゲンを注射して、その後の反応をみます。
内服薬を飲んだときに、それが原因でアレルギー反応が起こった場合、この検査が行われることがあります。
また日頃仕事でつかう物質によってかぶれなどのアレルギー症状が起きている場合に、それが原因が調べるために行われることもあります。

注射をつかってアレルギーの原因と考えられる物質を注入したら、5~30分ほど経過観察をしてアレルギー症状が出るか確かめます。
同じような検査として、スクラッチテストやパッチテストがあり、それらの検査が行われることもあります。
アレルギーは免疫反応の型が複数ありますが、皮内テストは15分でアレルギー反応が出るⅠ型、5時間ほどでアレルギー反応が起きるⅢ型、24~48時間でアレルギー反応が起きるⅣ型などが皮内テストに向いています。

Ⅰ型はアナフィラキシーショックや蕁麻疹型薬疹、Ⅲ型は発赤、浮腫、Ⅳ型は発赤、硬結などがあらわれます。
皮膚のすぐ下には、マスト細胞と結びついた抗原特異IgE抗体が存在します。
皮膚表面から注射によってアレルギーの原因と考えられる物質を入れ込むことで、その変化を見ます。
皮内テストを行うことで、IgE抗体があるかどうか、皮膚の敏感さ、全身のアレルギーの強さをある程度推定することができます。

皮内テストの判定基準

皮内テストではアレルゲンを皮膚に注入したあとに、その経過を観察します。
注射なので多少の痛みは生じますが、アレルギーの皮膚テストのなかでも精度が高いため、診断で重要視されます。
皮内テストを実施してから、15分後に膨疹や発赤といった症状が見られないか確認します。発赤と膨疹が確認されたら、その直径をはかって陽性か陰性かを診断することになります。

膨疹は9mm以上、発赤は20mm以上というどちらかの条件が満たされれば陽性と診断されるのが一般的です。
15分後になんらかの異変が見られた場合、24時間後・48時間後に再度経過観察が行われます。その時点で異常があらわれた場合は、遅延型アレルギーと判断されます。
ただし、膨疹が9mm以上の大きさであっても、発赤を全く伴わない場合は陰性と診断されるケースもあります。

皮内テストの注意点

皮内テストを行う場合は、検査の目的や方法、注意点などを十分理解したうえで行うことが大切です。
これまでにアレルギー症状があらわれたときに口にした食物や薬物などの心当たりがあれば医師にその旨を伝え、またそのときにあらわれた症状などをくわしく伝えるようにしましょう。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤は検査結果に影響を及ぼす恐れがあるため、2~4日前から服用を中止する必要があります。

副腎皮質ステロイド薬に関しては、検査の目的によっては内服しないほうがいいこともあるので、医師の指示をあおぐようにします。
Ⅰ型の場合は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が検査結果に影響を及ぼす恐れがありますが、副腎皮質ステロイド薬は影響を及ぼすことはありません。
Ⅳ型の場合は副腎皮質ステロイド薬による影響を受けますが、抗ヒスタミン薬の影響はありません。注射する場所は前腕内側が多く、その場所に瘢痕や炎症、創傷などがある場合は前上胸部や背部などに注射されることが多いでしょう。

多くの診断薬を同時に用いる場合は、面積の広い背部で行うのが一般的です。どの場所でも診断がされるまでにこすったり、刺激を与えたりするのは避けるべきです。
待機時間に無意味に体勢を変えたり、触れたりするのは控えましょう。
皮内テストはアナフィラキシーショックや重篤な喘息発作などが起こる可能性があるということも、頭に入れておく必要があります。

重篤な反応やアナフィラキシーショックが生じた場合は緊急処置が必要となるため、環境が整った医療機関で皮内テストを受けることが望ましいでしょう。
場合によっては、血管確保をしてから検査を実施されることもあります。
重度の症状があらわれなくても、口内異常感や喘鳴、くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、耳鳴り、不快感などがあらわれることがあります。
その場合は医師に伝えて、しかるべき処置を受けるようにしましょう。
処置は早ければ早いほどいいと言われているので、少しでも異変を感じたら医師にそれを伝えることに大切です。

皮内テストの信頼性

皮内テストやスクラッチテストなどの皮膚試験は、身体診察や病歴の聞き取りなどでアレルギーの原因や誘因が特定できない場合に行われることが多い検査です。
皮膚試験の陽性適中率は、アレルギー性喘息や食物性アレルギーの診断よりも、アレルギー性の鼻副鼻腔炎や結膜炎の診断で高いと一般的に言われています。

多く用いられる抗原としては、βラクタム系抗生物質や食物、昆虫毒、動物のフケや血清、チリダニ、カビ、木や草などの花粉などが挙げられます。
どの抗原で皮内テストを行うかは患者の病歴や環境などによって選ばれるのが一般的です。
皮内テストで試す抗原によって最近全身反応が起きたことがある場合は、標準試薬の100倍希釈溶液からスタートして続いて10倍希釈、そして標準濃度のものを用いることになります。

時間を経過して発赤と膨疹などが生じて、規定された直径よりも大きければ陽性と言うことになりますが、皮膚描記症では偽陽性となります。
皮膚描記症というのは、皮膚の摩擦や擦過によって起こる膨疹などの状態を言います。
持参したアレルゲンが期限切れの場合も、偽陰性となるため注意が必要です。

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