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ステロイド剤の作用、副作用、注意点

公開日: : 最終更新日:2015/08/28 未分類


いろいろな食べ物や化学物質などにさらされて、アレルギー症状を起こす人たちが非常に増えてきました。
アレルギーに関しては、アレルゲンとなっている物質に近づかない、触らない、口にしないなどが原則となっています。

しかし、化学物質やそばアレルギー、小麦や穀物アレルギー、乳製品や卵アレルギーなど、本来のアレルギーを発している食品そのものを遠ざけたとしても、その中のアレルゲン物質の成分が含まれた食品を口にすることで、アレルギー症状が起こる場合もあります。
また、アレルゲンが空中内に浮遊している場合には、知らず知らずのうちに吸い込んだことでアレルギー症状が起きる場合もあります。

そのような場合、治療の一端を担うのがステロイド剤なのです。

ステロイド剤の作用

アトピー性皮膚炎の治療にステロイド剤入りの外用薬、喘息の発作時にはステロイド剤の吸入が用いられていることはご存知の通りだと思います。
ステロイド剤には次のような作用があります。

抗炎症作用

障害を受けた組織が、組織を修復して守ろうとするときに起こる反応を炎症といいますが、ステロイド剤にはこの炎症を抑えるはたらきがあります。

炎症が起きると体内ではサイトカイン、プロスタグランディンなどといった物質をつくって炎症を活発化させるのですが、ステロイド剤はこういった炎症を活発化させる物質を抑えたり、炎症を重症化させる白血球のはたらきを抑えたりします。

抗アレルギー作用

体内に取り入れた何の変哲もない組織を異物と認識し、過剰なまでに攻撃するのがアレルギー反応ですが、その反応を起こす免疫にかかわるリンパ球の作用を抑えたり、リンパ球がつくり出す抗体の量を少なくしたりすることでアレルギー反応を抑えようとします。

代謝作用

ステロイド剤は体のいたるところで代謝のはたらきと関係しています。
血糖値を上げたり、コレステロールや中性脂肪の数値を高くしたり、血液中のナトリウムを増やしてカリウムを少なくする、骨量を減らすなどのはたらきがあります。

ステロイド剤の副作用

いろいろな作用があり、さまざまな病気の素早い治療に一役買っているステロイド剤ですが、作用が素晴らしい反面副作用も多いです。

・目:眼圧の上昇などによる緑内障や白内障
・皮膚:傷口などの治癒遅延、皮下出欠、皮下組織萎縮、皮膚が異常に薄くなる、にきび、多毛など
・筋肉:筋肉の萎縮、ミオパチーなど
・骨:骨粗しょう症、脊椎圧迫による易骨折性、無菌性骨壊死など
・消化器系:消化器系の潰瘍など
・中枢神経系:うつ状態の悪化、多幸感、異常な食欲の亢進、脳圧の亢進、痙攣、てんかん様の症状など
・循環系:高血圧、高カリウム血症など
・内分泌系:成長の抑制、月経異常、間脳、下垂体、副腎皮質系の機能の抑制など
・代謝系:糖尿病の悪化、ケトアシドーシスの誘発、高脂血症など
・血管系:血栓の促成による塞栓、梗塞、血栓性動脈炎など
・血液系:白血球(特に好中球)の増加、好酸球やリンパ球の減少など
・免疫系:免疫反応の抑制、各種の感染症の誘発や悪化など

が挙げられます。
効果も強い代わり副作用も強いものなのです。
効果があまり現れず、副作用だけが出てしまう場合、ステロイドアレルギーと呼ばれることもあります。

ステロイドをアレルギーの治療薬として用いる場合の注意点

医師の指示通りに使用する

ステロイド剤は非常に今起きている炎症や症状などを速やかに消すはたらきがありますが、同時に、副作用も多い薬です。
そのためか、副作用ばかりがイメージとして先走ってしまい、コワイ薬だと拒否する人も多いのです。

ステロイド剤は根本となる病気の治療はできませんが、病気で起きているツライ症状などを速やかに軽減させてくれる薬ですから、医師の指示通りにしっかりと使ってください。

自己判断はしない

症状が良くなったから、いくら使用しても効果がみられないからといって自己判断で使用をやめたり増量したりしてはいけません。
それによって今までの症状が悪化したり、副作用が悪化したりすることがあります。

少しでもおかしいと感じたら医師に相談して、量の調整を行うか、違う薬に変更してもらうようにします。

病気そのものを治療する薬ではない

病気そのものを治療するのではなく、病気によって起こる症状を軽減させるために用いる薬です。
病気そのものを治療するためにはステロイド剤を活用しながら、違った形で病気そのものの治療を行うのが基本です。

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