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妊娠性疱疹の原因・症状・検査・治療について

公開日: : 自己免疫疾患

妊娠性疱疹の原因

妊娠性疱疹は、かゆみを水ぶくれや赤い斑点などが生じる病気です。
その名が示すとおり、妊娠中の女性に発症しますが、母体への影響はそれほど気にしなくていいでしょう。
妊娠している間だけ見られることがほとんどなので、出産後はそれほど注意を向ける必要はないのです。

ただし、妊娠するたびに症状が繰り返しあらわれて、そのつど悪化していくことはあるので注意が必要です。
また、妊娠中以外で絨毛上皮腫や胞状奇胎によって起こることがあります。
これらは婦人科系の腫瘍性の病気なので、この場合は治療が必要となります。
妊娠性疱疹が起こる原因は、血液中に生じた自己抗体にあります。

人間は外部からのウイルスや細菌に対抗するために、免疫力をもった物質を体内に備えています。
血液中は皮膚のヘミデスモゾームに攻撃を加える、免疫力を備えた免疫グロブリンという自己抗体が生じます。
免疫グロブリンはもともとは外部から侵入しようとするウイルスや細菌に対抗するためのものですが、なんらかの原因によって皮膚に見られる細胞を標的としてしまいます。
その結果、皮膚には水ぶくれや斑点などが生じてしまうのです。

免疫グロブリンが活発になるほど、皮膚は損傷を受けるため、気づいたら体中に症状が広がっていたということは少なくありません。
なぜ自己抗体が生じるのか、妊娠中だけに起こって出産後は症状が治まるのかということは判明していません。

妊娠性疱疹の症状

妊娠性疱疹は発疹に似た赤い斑点があらわれ、強いかゆみを感じるのが主な症状です。
はじめはわずかなかゆみや、小さな湿疹が見られることがほとんどで、虫さされやかぶれだと思っていたら数日中に全身に症状があらわれるようになることが多いようです。
赤い斑点は局所的にあらわれるのではなく、体中に生じます。

特に腹部に集中することが多く、下着のゴムによる締め付けなどで、症状があらわれやすくなっている可能性があります。
顔や手のひら、足の裏に生じることはまれです。
口内などにも生じますが、人の体に致命的な損傷を与えるといったことはありません。
また、強い痛みなどを感じることもないでしょう。

しかし、かゆみを我慢できずにかきむしってしまって、症状が拡大する、出血するということはあります。
発疹によるかゆみはかなり強く、就寝後もつづくため安眠が妨害されるということもあるようです。
ほかの病気と合併して体に悪影響を及ぼすといったこともめったにないため、過度に心配することはありません。

妊娠性疱疹の検査

妊娠性疱疹の診断は、視診によってだけでなく検査も行われるのが一般的です。
通常は、皮膚の一部を採取して行う皮膚生検が行われます。
採取した皮膚は組織検査が行われ、水疱が生じているのが表皮の下ということを顕微鏡を用いて確認します。

採取した皮膚をつかって蛍光抗体直接法による検査が行われることもあり、基底膜に免疫グロブリンの存在が確かめられます。
血液検査によって蛍光抗体法間接法が行われることもあります。
血液検査では最近は、ELISAと呼ばれる免疫学的検出方法が有用と言われています。

しかし、陽性率がやや低めであること、すなわち妊娠性疱疹であるのに検査では陰性となってしまうことが30%ほどあるという点がデメリットと言えます。
こういったさまざまな検査と、症状の観察によって診断されます。

妊娠性疱疹の治療

妊娠性疱疹はきちんと検査を受けて、適切な治療方法が行われれば、改善がむずかしい病気ではありません。
妊娠性疱疹の治療ではステロイド薬が主体となります。

ステロイド薬を用いると症状は沈静化しますが、副作用のリスクがあるので注意が必要です。
副作用を抑えるために、骨粗しょう症の予防薬や胃薬などを併用することもあります。

糖尿病や高血圧などの発症リスクも高まるので、食生活を中心とした生活習慣に気を配ることも大切です。
ステロイド薬を取り入れると副作用の影響で免疫力が弱まりやすくなるため、ほかの病気に感染するリスクが高まります。
そのため、生活に気をつけて病気を予防していくことが大切となるのです。

ステロイド薬のほかに、テトラサイクリンとニコチン酸アミドが併用されることもあります。
場合によっては、免疫抑制薬が用いられることもあるでしょう。
症状が軽度の場合は、出産後自然に治癒するため、治療をしなくても問題ないでしょう。

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