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巨赤芽球性貧血の原因・症状・検査・治療について

公開日: : 自己免疫疾患


ビタミンB12あるいは葉酸の欠乏によって、血液の成分が正常につくられなくなり、巨大な赤血球ができてしまうことによって引き起こされる貧血です。
骨髄のなかの赤芽球(赤血球のもとになる細胞)が大きくなり、巨赤芽球と呼ばれる巨大な赤芽球がつくられてしまいます。
骨髄で血液をつくる能力は上がりますが、赤血球になる前に壊れてしまい、貧血が起こります。

赤血球だけではなく、白血球や血小板にもあらわれるため、血液成分のなかのすべての血球が少なくなります。
ビタミンB12の欠乏によって、手足のしびれや歩行障害、興奮や軽い意識の混濁などの精神症状をきたすこともあります。
一般的な貧血症状(動悸、息切れ、疲れやすさ、全身の倦怠感、頭が重い感じ、顔面蒼白)などのほかに、舌の表面がつるつるになって味覚を感じにくくなり、食欲不振、白髪などの症状もみられます。

巨赤芽球性貧血の原因

ビタミンB12の摂取が不足しているだけではなく、胃腸の切除手術などによってビタミンB12が吸収されなくなって起こります。
胃腸の手術から5~7年経って巨赤芽球性貧血の症状がはじめてあらわれます。
これは、ビタミンB12は食物からの摂取が容易な上、肝臓に蓄えられているためです。

一方、葉酸は体内貯蔵量が少ないので、妊娠、造血機能の亢進(溶血性貧血)、炎症、白血病、がんなどによって欠乏しやすいです。
また、慢性アルコール中毒の人は、小腸において葉酸の吸収が阻害されてしまい、巨赤芽球性貧血の原因になります。

巨赤芽球性貧血の症状

貧血に体が順応してしまうために、巨赤芽球性貧血の初期では、明らかな貧血症状がでないこともあります。
一般的な貧血の症状に加えて、舌の炎症、知覚の低下、年齢に不相応な白髪、手足のしびれなども出ます。

ビタミンB12の欠乏によって認知症のような症状がでたり、葉酸の不足によって筋肉が萎縮したり下痢が起こることもあります。

巨赤芽球性貧血の検査

血液検査によって、異常な大きさや形の血球がないかどうかを検査します。
数年前に胃腸の摘出手術などがないかを問診で確認します。
骨髄の検査をすることもあります。

巨赤芽球性貧血の治療

筋肉注射でビタミンB12を体内に補給します。
極端なベジタリアンでなければ、ビタミンB12は不足することない栄養素ですので、この病気になっている人は、ビタミンB12が吸収されていないか、体のなかで利用が増大していると考えられます。

腸を切除していたり、病変があったり、病原微生物がいる場合はB12はうまく吸収されません。
また、妊娠や悪性腫瘍、白血病などの場合は、ビタミンB12の需要が増え、体内で不足します。

葉酸はお薬によって補います。
定期的な注射と服薬によって、一ヶ月程度で完治します。

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