*

ヘルパーTh17細胞とは

公開日: : 最終更新日:2016/03/12 免疫


ヘルパーTh17細胞というのは、白血球のひとつであるヘルパーT細胞のサブセットです。
比較的最近発見されたもので、サイトカインであるインターロイキン-17をつくり出す働きをもちます。
その経緯から、この名称がつけられています。
ヘルパーTh17細胞は自己免疫疾患の病態形成に深く関係していると言われています。

Th細胞のそれぞれのサブセットへの分化にはサイトカインによる刺激が大きく関係しています。
Th0からTh17への分化はTGF-βやIL-6の刺激によって、導かれると言われています。
TGF-βのみの刺激では制御性T細胞に分化を果たすため、両方のサイトカインが同時に働きかけることが大切となります。

また、IL-23がないマウスの場合、Th17が関係すると言われる疾患の発症が抑えられるという結果が出ており、その関係性の深さが認識されています。
Th0そのものにはIL-23への受容体の発現は確認されていませんが、Th17細胞への分化によって発現しやすくなることがわかっています。
そういった理由から、IL-23はTh17への分化に必ずしも存在する必要はありません。
しかし、IL-17の生成を促す要素のひとつと考えられています。

Th17細胞が関連して発病すると言われている疾患は、いくつかあります。
現在わかっているものとしては、乾癬や多発性硬化症、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、関節リウマチなどがあります。
今後、こららとの関係とより詳細なメカニズムなどが明らかになる可能性はあります。

IL-17産生性のT細胞が実験的自己免疫性脳脊髄炎の発症に関係していることが、動物実験によって明らかになりました。
これは新たなT細胞サブセットとして、認められるようになったのです。
Th17細胞の発見はこれまでの定説をくつがえすもので、これまで説明がなされていた現象でも本当はTh17が関係していたのではないかと考えられるようになりました。

スポンサーリンク

関連記事

潔癖症と免疫力アップの関係とは?

「潔癖症」の人が、そばにいるという人はいるでしょうか。 または、自分自身が潔癖症だという自覚が

記事を読む

爪もみで免疫力アップ!即効で効果ありの方法です

食事など普段の生活を改善することで免疫力をアップできますが、仕事やプライベートが忙しいとつい不規

記事を読む

薬・抗生物質と免疫力アップの関係とは?

生きている中で、人はたくさんの病気を経験します。 病気を経験することで、体内に「抗体」がつくら

記事を読む

白血球の種類と働き

白血球は血液の一成分で、細胞成分に分類されます。 外部から体のなかになんらかの細菌や異物が入り

記事を読む

睡眠と免疫力アップの関係とは?

あらゆる病気の勝つための、体内でのはたらきが「免疫」です。 この免疫は、少しの生活習慣の変化で

記事を読む

抗ヒスタミン薬の働き・とり方・副作用・代表的な製剤などについて

温熱や寒冷、薬、食物などさまざまな物理的刺激がきっかけとなって、皮膚組織内に存在する肥満細胞から

記事を読む

レセプターとは

レセプターは細胞に存在し、細胞の外からもたらされるいろいろなシグナル分子を選択的に受容するたんぱ

記事を読む

ツボ押しで免疫力をアップしましょう

免疫力アップにつながるツボ 爪の生え際以外にも、免疫力アップにつながるツボが体中にあります。

記事を読む

便秘と免疫力アップの関係とは?

毎日のお通じで、お腹はスッキリしているでしょうか? とくに女性に多いのが、便秘の悩みです。

記事を読む

補体とは

特定の細菌に対して、免疫を保持した人間の血清を混ぜると細菌がこわれてしまいます。 ところが、こ

記事を読む

水疱性類天疱瘡を詳細に:原因,症状,検査,治療など

水疱性類天疱瘡とは 水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいて

グッドパスチャー症候群を詳細に:原因,症状,検査,治療など

グッドパスチャー症候群(ぐっどぱすちゃーしょうこうぐ

B細胞と抗体による体液性免疫

免疫には抗体が関係する体液性免疫、そして抗体が関係しない

免疫グロブリン製剤の働き・取り方・副作用・代表的な製剤などについて

人間の体は血漿成分によってさまざまな脅威から保護されてお

リンパ組織とは

生体防御のなかで重要な役割を果たすものをリンパ球といい、

→もっと見る

PAGE TOP ↑